経済成長から持続可能な進歩へ 2
成長が、ここ数十年の道をたどり続けると、地球のシステムがその圧力によって崩壊するのは時間の問題でしょう。
地球の生命維持能力に見合った経済の規模を決める一つの有効な尺度は、現在の人間の活動を支えている、地球上でつくり出される光合成物質の割合です。
「第一次純生産量」とは、植物の緑が光合成によって固定する太陽エネルギーの量から、植物自体が消費するエネルギーを差し引いたものです。
要するに地球というこの惑星の食糧資源の総量、すなわち、地中の虫から人間にいたるまですべての動物の生命を支えている生化学エネルギーのことです。
スタンフォード大学の生物学者ピーター・ビトゥーセックとそのグループの推定によると、地球の陸上の第一次純生産量の40パーセントが、人間の需要の充足のために直接または間接に使用されるか、破壊されているといいます。
そして、残り60パーセントが、人類とこの惑星を共有する、何百万もの陸上生物種によって消費されています。
人類は長い歴史を経ていまの状態にたどりついたのですが・・・
現在の人口増加と消費をこのまま続けていくと、2030年までに、この40パーセントが2倍の80パーセントになるおそれがあります。