アメリカ農業のアキレス腱
アメリカ、カリフォルニアではたくさんのコメが作られています。
しかし、都市民からは「農業だけに優先的に水を使わせるわけにはいかない」という声が近年ますます強まっているそうです。
コメ作りは麦の3倍、野菜類の10倍もの水が必要といわれます。
カリフォルニアの乾燥した天気は、作業効率のよさや病虫害発生の抑制といった願ってもない恩恵をもたらすのですが、水不足こそは、カリフォルニアのコメ作りの宿命的なアキレス腱なのです。
過去はどうだったのか、T農場のあるウィリアムス周辺を例にとって見てみましょう。
T氏が入植した89年は、水不足初体験でした。
水田に付いている水権利に対し、州政府から70%の供給(30%カット)しか認められなかったのです。
カリフォルニアのコメ作りは、6~7エーカー・フィートの水が標準的な水使用量とされます。
これは1エーカー(0.4ヘクタール)の水田に6~7フィート(1・8~2.1メートル、1フィートは約0.3メートル)の深さに相当する水(7200~8400トン)です。